2010/03/29(月)aitendoのTORiSAN TFT液晶にチャレンジ

過去に日記の通り最近ALTERAのCPLDでマイコンにはできない、タイミングのとれた高速信号を扱えるようになったので、液晶モジュールに手をだしてしまいました。

TM080VG_1.jpg
TM080VG_2.jpg


あれこれ手を出してどれも中途半端な状態なのはおいといて・・・。
購入したのはTORiSAN TFT液晶のTM080VG-22L01です。おそらく定番なパチンコ液晶向けでしょう。
TORiSANは鳥取三洋のことで、昔はau携帯電話なんかも作ってましたが、今サイトを見るとバリバリ産機向けな会社になってました。で、中身の制御チップのQFPには「TORiSAN KZ4E010S11」と刻印がありました。

購入先はこの手の商品では有名な(?)aitendoさんです。液晶モジュールやジャンクも含めて色々楽しそうなのが売られてます。この商品、注文時の商品名は「TM080SV-22L01」だった気がするのですが、実際に届いた型番は「TM080VG-22L01」でした。まぁ私はTFT液晶がいじれるならなんでも良いですが。

まずは、Webでデータシートを探してみましたが、やはり単純に見つけることができませんでした。しかし、色々めぐっているうちに中国ドメインのサイトから幸いにも類似型番の「TM080SV-04L01」と「TM121SV-02L01」のデータシートを発見しました。
この二つの仕様は
TM080SV-04L01は、8.0inch(SVGA)
TM121SV-02L01は、12.1inch(SVGA)
で、データシートにはタイミング制御やクロック速度など、情報がありましたので
購入した「TM080VG-22L01」もなんとかなりそうです。

この情報からおそらく型番を見る限り
  • TM=TORiSANモニター(or TFTモニター?)
  • 080=08.0inch、121=12.1inch
  • VG=VGAサイズ(640x480)、SV=SVGAサイズ(800x600)
の意味だと思います。つまり、TM080VG-22L01は「TORiSANモニター 8.0inch VGA」ということになります。

次に液晶の接続コネクタですが、京セラのFFCケーブルコネクタ 0.5mmピッチ40pinです。これに接続するにはaitendoさんで売られている変換基板とケーブルを一緒買えば良かったのですが何も考えず液晶だけを購入してしまいました。ケーブルとコネクタのためにまた注文するのも送料がかかるし他の方法を考えていたところ、とりあえず日本橋で適合フラットケーブルで安いのがないか探していたらシリコンハウス共立にてEeePCHDD増設改造用のケーブルとコネクタがぴったりであることがわかりました。

TM080VG_3.jpg


ケーブルは長さ20cmのものでなんと\250-でした、コネクタはEeePC ZIFコネクタなのでピン配置が千鳥なので、私は見送りましたが\785-と1個単品購入できるなら悪くないかと思います。(コネクタの方は本当にちゃんと勘合するか不明)
コネクタは、何かのついでにDigi-keyでヒロセ FH28-40S-0.5SH(05)を買う予定です。Digi-keyは何かのついでにしないと送料が高すぎるので・・・。

次にピン配置です。この液晶モニターはDigital RGBタイプのようでRGBに各6bit(64階調)の18bit、データクロックにDCLK、データイネーブルにPENAB(DE)があるようです。アナログRGBディスプレイにある同期信号H-SYNC、V-SYNCは不要(未使用)で制御できるタイプのようです。購入したTM080VG-22L01、データシートを見つけたTM080SV-04L01とTM121SV-02L01のピン配置を比べてみます。aitendoさんの商品ページにもピン配置が載っていますがパターンを追いかけてみるともう少し詳しくわかりましたので、それぞれを以下に示します。

TM080VG_4.png

CSVファイルはTM080VG_pin_csv.txt:こちらです。

そして、電源電圧は、データシートを見る感じ+3.3Vを入れておけばよさそうでした。あとは、DCLKとDEですがDCLKは立ち上がりで画素データ(RGB)取り込み、DEは画素表示中区間のみHighアクティブで出力すればよいようです。問題はこのDEでLow区間をどれくらい取ればよいか、です。

類似データシート見る限り800x600の場合、
水平1ラインあたり
  1. DCLKを1056(typ)
  2. 描画区間800clkをDE=H
  3. 水平区間256clkをDE=L
RGBデータ有効なのはこの800clk区間となるようです。
垂直1フレームあたり
  1. 1ライン数を628(typ)
  2. 描画区間600ラインをDE=H(水平条件も守る)
  3. 垂直区間28ラインをDE=L
となるようです。
DCLK数、ライン数がtypなのは、DE=L区間にある程度余裕があるようです。DCLKは40MHz(typ)となっているのでマイコンでは速度不足となりCPLD/FPGA必須です。640x480の場合DE=Lの区間がどれくらいかが肝になりそうですが、カットアンドトライでなんとかなりそうな気がしてきました。

色々書きかましたが以上を踏まえて次回は実験に掛かろうかと思います。