2010/04/27(火)映りました。TM080VG-22L01@aitendo

ようやくFFC用コネクタも入手して、以前作った変換基板に実装、そしてCPLDにて実験しようやく映すことができました。

TM080VG_TEST01.jpg
TM080VG_TEST02.jpg

画面に映っているのはCPLDにて簡易的に作った時計です。
前回TM080VG_pin_csv.txt:解析した表は大筋で問題ないようです。追加事項として、
  1. Vccは5.0V(重要)
  2. H-SYNCとV-SYNCは未使用なのでGNDへ接続
  3. Y-SELはOpen(VccとするとH-SYNC, V-SYNC使用モード?)
  4. 信号ライン(DCLK, DE, RGB[5:0])は3.3V系でOK
ということが分かりました。

当初、似た製品であるTM080SV-04L01 8.0inch(SVGA)とTM121SV-02L01 12.1inch(SVGA)がVdd=3.3Vだったので電源電圧を3.3Vとしていたのですが最初の数秒映った後表示が消えてしまっていました。ほかに何かあるのかなと色々考え直してみたりと悩んでいたのですが、画面が消えた状態で電源電圧を測ってみると3.0Vくらいまで落ちていました。それと妙に暗いバックライトだなと思っていたので、これはもしやと思い設定電圧を+5.0Vまで徐々に電圧を上げることを考えました。そして電源装置の出力電圧を上げてはLCDの電源をON/OFFしていきました。作業中はかなり怖かったですw ジャンクとはいえ見た目きれいだし壊したくなかったので(元々壊れている可能性もあるんですが…)。

それと肝心な信号タイミングですが、以下の点を考慮して実験したところすんなりと行きました。
まず、TM080SV-04L01 8.0inch(SVGA)が、
  • DCLK=40MHz(typ)
  • DE=800clk(1 horiz.)・・・・つまり800ドット
  • DE=600line(Vert. DE)・・・・つまり600ドット
  • 1 horiz.=1056clk・・・・1ライン1056ピクセルクロック
  • total horiz.(Vert. Period)=628horiz.・・・・つまり628ライン
  • この仕様は60Hz・・・・毎秒60フレーム
である点から、クロック周波数と60フレームあたりクロック数を試算すると
  • 1056 x 628 x 60 = 39,790,080(約40MHz)
となるので、今回のVGAを60フレーム/秒となると
  • 816 x 511 x 60 = 25,018,560(約25MHz)
となります。ちなみにこの1ライン816とライン数511という数字はVESA VGA (640x480@60Hz)時の仕様そのものです。CPLDやFPGAで制御するなら制御出力ポートとしてH-SYNC, V-SYNC, DE, DCLK(これはクロックそのもの)を出しておけば、PC用アナログRGBと今回の様なLCDの両方の表示デバイスに対応できるということになりそうです。

あと、DEの制御方法は、Hアクティブで、816x511を(0,0)-(815,510)の座標と考えて(0,0)-(639,479)の区間だけHとすればOKです。

そんな訳で、類似データシートの情報から自力で表示するところまできました。個人的にかなり嬉しい結果を出せました。